hot


20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
こちらの「芒」シリーズのワインは、98winesさんの中でも品種の面白さにチャレンジする、一番面白いシリーズでもあります。
シリーズは全部で
・霜「SOU」
・芒「NOGI」
・穀「KOKU」
となります。
「霜」は日常の食卓に寄り添うクリアできれいな味わいのワイン。
「芒」は、甲州とベーリーAという、一見個性の弱いと思われる品種の面白さを最大限引き出したワインで、ある意味では私たちのワイナリーを一番表現できているワイン。
「穀」はより高いレベルを目指し、エレガントな華やかさや長い余韻、そして長期熟成により、より深い味わいが楽しめるシリーズとなります。
【芒(NOGI)赤 マスカットベーリーA 2019】
98winesさんのラベルには品種が何も書いてありません。
甲州も、マスカットベーリーAも、何も表示していません。
もちろん気になる方は調べて何の品種で造られているのか、どんな造り方なのか、、、など調べるのだと思いますが、基本的には飲んで頂いてどんな風に感じてもらえるのか、がすべてだと思っているからです。
甲州とマスカットベーリーAというブドウに特化しているのは、そのブドウが一番この土地に合っていると思っているからです。
少なくとも世界的に見ればこれだけ雨の多い国でワイン用のブドウを栽培することはかなり稀ですし、海外の造り手に降水量を話すと「クレイジー」と言われます。
でも、そんな日本でも永年生育してきた「甲州」と「マスカットベーリーA」は、少なくとも他のブドウよりも日本という雨の多い地域で選抜されながら形を変え、この土地に合ったものになってきた品種です。
そんな品種の可能性を考えながら醸したのがこの「芒 赤」です。
【芒(NOGI) マスカットベーリーA 赤 2019】
この赤ワインも少し変わった造り方です。
マスカットベーリーAを収穫した後、下の部分のブドウだけを潰して果汁を出し発酵を始めます。そしてその上にブドウを房ごと入れ込み、木樽を縦にした発酵容器の中を炭酸ガスで満たします。
しばらくその状態で置いておくと、見た目はそのままのブドウのように見えますが、ブドウの実の部分がシュワシュワとした炭酸ガスで満たされます。
そのブドウを潰して発酵させますが、発酵期間中、天気の日は外に出し日光にあてて、夜には蔵の中にもどす、という作業を繰り返します。
そして発酵の終わったものを搾り、木樽に入れて8か月間熟成させたものがこの赤です。
また、今年度の芒赤はカベルネソーヴィニヨンが10%含まれておりますが、こちらは2019年度に受け入れた研修生の畑のものです。
私どものワイナリーは甲州とベーリーA に特化したワイナリーですが、研修生のブドウは良質なブドウであるものの、商品化の目途が立っていないため、研修生へのバックアップを含め、 私どものワイナリーが使用することによって 応援としています。
少量ですのでカベルネソーヴィニヨンの味わいはほとんどありませんが奥底に心地よい青さを感じることで昨年の芒よりもエレガントで大人っぽい味わいとなっていると思います。
味わいとしては、マスカットベーリーAではあるものの、欧州系の赤ワインのニュアンスを感じさせる、香り高い果実味がありながら繊細で余韻が楽しめるワインです。
ブラックベリー、レッドカラント、コンポートのような濃密な味わい。そしてシルキーで心地よいタンニンと長い余韻が特徴です。
本来であれば数か月寝かせてから販売したいところですが、、、。
半年以上寝かせてから飲んで頂くと驚くほどの変化を遂げます。理想は1年以上寝かせたあとにお飲み頂ければと思います。
また、開栓後もできる限り3日程度の時間をかけて飲んでみてください。
ゆっくりと空気に触れさせることにより段々と開いていくこのワインは、時間とともにワインがこんなに変化していく、という事を楽しめるワインでもあります。
こちらのラベルは、「芒白」「芒ロゼ」「芒赤」がつながって一枚の絵になっています。繋げると「芒」という文字が浮かび上がる遊び心あるデザインです。
■タイプ:赤
■生産地:日本/山梨県
■生産者:98WINEs
■品種:マスカットベーリーA90%,カベルネ・ソーヴィニヨン10%
■容量:750ml
[生産者資料より]